読む文字と、耳で伝える内容を揃える

まず、原稿の確定状況と、読み間違えたくない言葉を整理します。社名、人名、専門用語、数字の読み方は、表記だけでは決めにくい箇所です。希望する読みを添えておくと、試聴の確認点が明確になります。

短い案内では区切りや聞き返しやすさ、長い文章では章の分け方や読みの統一など、用途に応じて確認します。声の印象と、内容を正しく伝えられるかを分けて検討します。

原稿から試聴へ、確認する順序

最終音声の制作範囲を決める前に、原稿と試聴で確認したい点を揃えます。

  1. 原稿と読みを整理する

    確定した文章と変更予定の箇所を分け、固有名詞や数字の読み方を添えます。文の区切りや、強調したい語句も共有します。

  2. 代表的な箇所で聴き比べる

    短い案内、長い文、固有名詞を含む箇所などを選び、声の印象、速さ、間、聞き取りやすさを確認します。実際に聴く環境も検討の条件に含めます。

  3. 原稿との対応と利用範囲を確かめる

    読み落としや読み違い、ファイルの区切り、映像との対応を確認します。公開先、使用する期間、変更時の扱いなどを整理して制作範囲を相談します。

聴く場面から選ぶ

原稿を読む用途、対話で使う用途、データとして扱う用途を分けて検討できます。

ナレーション

映像や説明に添える声を検討します。原稿、読み方、映像とのタイミングを確認します。

ナレーション
紙の舟を表示したタブレットと「原稿・読み・間」の紙を前に、ヘッドホンを着けた架空の人物

多言語吹き替え

別の言語の音声へ展開する入口です。訳文、読み方の確認者、元映像との対応を整理します。

多言語吹き替え
「映像・声・間」の見出し、葉の写真と波形を載せた壁の紙を指す、ヘッドホンを首に掛けた架空の人物

音声キャラクター設計

用途に合う声の印象を検討します。落ち着きや親しみやすさなどの方向と、使う場面を共有します。

音声キャラクター設計
「落ち着き・親しみ・明るさ」の三枚の紙を同じ側から見る、片方がヘッドホンを着けた架空の二人

オーディオブック

長い文章を聴く形にする入口です。章の区切り、読みの統一、原稿の利用条件を確認します。

オーディオブック
「章・読み」の冊子を膝で開く、ヘッドホンを着けた架空の人物と、脇の卓に置いた「区切り」のカード

IVR・自動音声案内

電話などの案内音声を検討します。案内の分岐、文の区切り、更新する箇所を整理します。

IVR・自動音声案内
「案内・選ぶ」から「つなぐ・聞き直す」へ分かれる壁の紙の図を指す、架空の人物

音声アシスタント

対話に組み込む音声の入口です。応答する内容、再生する場面、ほかの仕組みとの担当範囲を確認します。

音声アシスタント
「聞く・考える・答える」の三つの状態図を表示したタブレットを、両手で持つ架空の人物

アクセシビリティ音声

情報を音声でも伝える方法を検討します。対象となる情報と利用場面を整理し、文字など他の案内との関係を確認します。

アクセシビリティ音声
「案内・読む・聴く」のタブレットと、木の図を載せた「案内」の紙を前にした、ヘッドホンを着けた架空の人物

音声データ制作

検証や開発に使う音声素材を検討します。読み上げる文章、必要な条件、利用範囲と確認方法を整理します。

音声データ制作
「短文・数字・固有名詞」の三枚の紙と、「音声」の波形を表示したタブレットを置く架空の場面

声を使う範囲も、最初に確認する

特定の人の声を参考にしたい場合は。

本人の同意や素材の利用条件を確認できる範囲で、目的をお知らせください。その人らしさを再現できると決めつけず、使用できる素材と表現の範囲から検討します。

複数の言語で使いたい場合は。

希望する言語と原稿、発音や内容を確認する担当者を整理します。言語ごとの声や読み方、元映像との対応を確かめたうえで、対応範囲を相談します。

公開後に原稿が変わる予定があります。

変わりやすい箇所と更新の頻度を共有してください。ファイルの分け方、原稿と音声の版の管理、再確認する範囲を制作前に検討します。

ご相談に必要な手掛かり

使う場面
映像、電話案内、読み上げなどの用途と、想定する聴き手。
原稿
文章の量、確定状況、固有名詞や数字の読み方。
声の条件
希望する印象、言語、速さや間、参考素材がある場合の利用条件。
公開と更新
公開先、音声ファイルの分け方、希望時期、更新の予定。