マルチエージェントシステム
役割を分け、受け渡しを明確にする。
複数のエージェントを使う場合は、それぞれに任せる仕事と、結果を統合する責任を決めます。分担の利点と連携にかかる手間を比べ、必要な構成を考えるための案内です。
分担と確認の一例
- 作業を分ける役割
依頼を整理し、担当と受け取る結果を決めます。
- 情報を調べる役割
指定された問いに沿って情報と出典をまとめます。
- 案をつくる役割
使える情報と条件に基づいて案を作成します。
- 結果を確かめる役割
条件との一致や根拠を確認し、指摘を残します。
- 担当者の判断
結果と確認事項を受け取り、採用する内容を決めます。
受け取る情報と責任を決める
分担の設計では、各役割に渡す依頼、参照してよい情報、返す結果の形式をそろえます。調査した事実、推論、未確認事項を区別したまま受け渡せることが重要です。
複数の結果が食い違った場合に、誰が何を基準に判断するかも決めてください。連携が終わる条件や、人へ戻す条件を設け、確認が終わらないまま処理が続くことを避ける設計を検討します。
単独の構成と比べて考える
| 単独の構成と比べて考える | 単独で扱う構成 | 役割を分ける構成 |
|---|---|---|
| 作業の関係 | まとまった範囲の仕事を一つの流れで扱う | 調査、作成、確認など、区別できる仕事を分担する |
| 情報の管理 | 同じ作業の中で前提を共有する | 役割間で渡す前提と結果を明示する |
| 検証する負担 | 作業全体の結果と過程を確認する | 各役割の結果に加え、受け渡しと統合を確認する |
| 比較する条件 | 同じ依頼で品質や作業時間を測る | 品質や作業時間に加え、連携や確認の手間も測る |
分担する意味を検証する
- 単独での結果を確かめる
対象となる仕事と評価条件を決め、比較の基準を用意します。どこで情報不足や確認の負担が生じるかを記録します。
- 理由のある役割に分ける
改善したい工程を選び、受け渡す情報と結果の形式を決めます。数を増やすこと自体を目的にしないようにします。
- 連携全体を比べる
品質だけでなく、完了までの時間、費用、修正と確認の手間を見ます。条件に対して分担の効果があるかを判断します。
確認する役割を置けば十分ですか
別のAIが確認すれば、結果は正しいと言えますか。
役割やコンテキストを分けても、それだけで正確さを保証することはできません。重要な主張は出典や実行結果に戻り、担当者が判断できる根拠を残してください。
