参加しにくさが生まれる場所を探す

ここでは参加しやすい場を考える方法を扱います。会社の人員構成、採用基準、支援制度や取り組み実績は示していません。

案内が直前に届く、その場で話す以外に意見を伝える方法がない、質問の意図が分かりにくい。こうした条件を一つずつ見ます。「この属性の人にはこの方法」と割り当てるより、実際に選べる方法と本人の希望を確かめます。

そろえる条件と、選べる方法を分ける

そろえる条件と、選べる方法を分けるそろえたい条件選択肢として考える方法
事前の情報目的、扱う内容、判断に使う材料が分かること。会話だけで伝えず、後から読める短い案内も用意する。
意見を伝える機会何について、いつまでに意見を受け取るかが分かること。その場の発言に加え、事前や後日の記入を受け取れるか検討する。
作業の進め方求める成果、確認する点、受け渡す時点が分かること。手順や時間帯を一つに固定する必要があるかを見直す。
判断の理由意見や案を、目的に関係する基準で比べること。話し方や参加方法の違いを、案の価値と混同しない。

一つの場面で試す

全ての方法を一度に増やすより、参加を妨げる条件を一つ選びます。

  1. 必要な条件を言葉にする

    その場で一緒に行う必要があることと、別の方法でも目的を満たせることを分けます。慣れているだけの手順を、必須条件にしていないか確かめます。

  2. 選択肢と受け取り方を決める

    別の方法で受けた意見を、誰がいつ確認するかまで考えます。選択肢を示すだけで受け取る手順がない状態を避けます。

  3. 使いにくさを聞いて見直す

    参加できたかだけでなく、準備や伝達に余計な負担がなかったかを確認します。利用されなかった方法も不要と即断せず、案内や条件を見返します。

発言の多さを、賛同の広さと取り違えない

聞けた意見と、まだ聞けていない範囲を残します。発言しない理由や個人の事情を推測する代わりに、後から意見を伝えられるか、説明を読み返せるかを確認します。意見を採用しなかった場合も、判断に使った条件を説明できる形にします。

参加方法を増やすとき

全員に同じ方法を求めるほうが公平ではありませんか。

何を公平に確かめたいかを先に考えます。成果や意見の内容を比べたい場面では、同じ手段に固定しなくても共通の条件で判断できる場合があります。方法を変えたときに目的を満たせるか、具体的に確認します。

本人の事情を詳しく聞かなければ選択肢を作れませんか。

まず参加するうえで難しい条件と、使いたい方法を確かめられます。案の検討に必要のない私的な事情まで説明してもらう形になっていないか見直してください。