画面全体より、一つの目的から始める

ここでは使いにくさを見つける実務上の観点を扱います。特定の基準への適合、認証の取得、会社の対応状況を保証するものではありません。

「条件を読んで問い合わせ先を見つける」「入力を直して送信内容を確認する」など、利用者が終えたい作業を一つ決めます。確認に使った端末、表示、操作方法と、未確認の条件を残すと、どこまで調べたかが伝わります。

読む・操作する・確かめるを追う

試す条件を変えながら、目的までの道筋をたどります。

  1. 読むための手掛かりを見る

    見出しや案内から必要な情報を見つけられるか、文字を大きくしても内容を追えるかを確かめます。画像や色だけに意味を任せている箇所も探します。

  2. 操作の行き先を見る

    キーボードで移動したときに、現在の位置と次に操作する対象が分かるかを確認します。見た目が変わるだけで、必要な操作が説明されていない箇所を記録します。

  3. 結果と戻り方を見る

    操作後に何が起きたか、入力の修正箇所や戻る方法が分かるかを確かめます。途中で進めない場合は、その直前の手順までを残します。

感想から、確認できる記録へ

感想から、確認できる記録へ曖昧な表現次の確認につながる記録
読みにくい全体が見づらい。どの文章を、どの表示条件で読み進めにくかったか。
操作しにくいボタンが使いにくい。どの方法で移動し、どの対象で位置や操作が分からなくなったか。
結果が分からない送信できたか不安。操作の前後に何が表示され、何の確認ができなかったか。
画像が伝わらない画像の説明が足りない。画像を見られないと、どの情報や判断材料が失われるか。

直した箇所から、目的までをもう一度たどる

一つの修正で別の操作や表示が変わることもあります。つまずいた箇所だけで終えず、その前後の手順を同じ条件で確認し、別の使い方でまだ確かめていない点も残します。特定の一人や一つの端末で使えた結果を、全ての利用条件へ広げないようにします。

確認の範囲に迷ったら

確認ツールの指摘がなくなれば、使いやすいと判断できますか。

ツールで見つけられる問題と、目的をたどって分かる問題を分けます。実際の操作で読めるか、迷わず進めるか、結果を理解できるかも確かめ、確認した範囲を記します。

困った点を伝えるとき、何があると役立ちますか。

ページや箇所、達成したかったこと、直前の操作、実際に起きたことが手掛かりになります。個人情報を含む入力内容や画面をそのまま送らず、必要な範囲に絞って説明します。