出力が届く先を決める

AIの利用案を話し合うためのガイドです。

文章の候補を担当者だけが読むのか、そのまま利用者へ表示するのかを分けます。同じ誤りでも、修正できる時点や相手への影響は変わります。対象となる人、使う情報、出力後の行動を一つの場面として書き出してください。

任せる作業と、人の確認を分ける

任せる作業と、人の確認を分けるAIが扱う作業の例利用前に決めること
候補を作る説明文の下書きや発想の候補を出す。採用する人が何の資料と照合するか。誤った候補を残さず直せるか。
順に並べる資料や問い合わせの候補を並べ替える。一覧に出なくなる情報は何か。特定の条件で見落としが増えないか。
相手へ返す回答や案内を利用者へ直接表示する。分からない場合の表示と、人へ相談する経路はあるか。
行動につなぐ処理の実行を提案する。実行前に内容と範囲を確認できるか。誤りがあればどこで止めるか。

試す条件に、困る場面を含める

うまく動く例と、扱いに迷う例を一緒に用意します。

  1. 影響の違う例を選ぶ

    曖昧な質問、情報不足、表記の違いなど、実際に起こりそうな条件を並べます。人の属性から能力や意向を決め付ける例を、正解として与えないようにします。

  2. 答えと確かめた材料を比べる

    もっともらしさだけでなく、確認できる資料との一致を見ます。正答の割合に加え、誰にどんな誤りが起きたか、確認者が見抜けるかを記録します。

  3. 利用条件を絞る

    試していない用途まで対象を広げず、使う範囲、確認担当、止める条件を決めます。出力の変更や利用者からの指摘を受けて見直す時点も残します。

「人が確認する」を作業にする

確認者が判断に必要な資料を開けるか、修正や差し戻しを実行できるか、確認する時間があるかを確かめます。画面に承認ボタンを置くだけで終えず、実際に誤った候補を見つけて直すところまで試してください。

使い方に迷うとき

全体の正答率が高ければ、そのまま使えますか。

出力が使われる場面と、誤りの影響を確認します。少数の重大な誤りや、特定の条件に偏る誤りを平均に埋めず、人が確認できた範囲も分けて記録します。

AIを使わない案も比べるべきですか。

現在の手順、単純な検索や定型処理、AIを使う案で、得られるものと確認負担を並べます。目的に合う方法を選ぶ比較として扱ってください。