ファイルと判断を、同じ記録につなぐ

素材と原本
入手元、保存した原本、使える範囲を区別して記録します。原本の保存場所を変えた場合も辿れるようにします。
生成と編集
実際に使ったモデル、指示、参照画像、編集工程を残します。確認できない版や設定は推測で補いません。
採用と確認
採用したファイル、確認者、確認の対象、日付を結びます。別の候補を確認した記録を流用しません。
公開と差替え
公開URL、配信用に変換したファイル、元の採用版を対応させます。差替え後も過去の関係を残します。

公開版から、ひとつずつ遡ってみる

  1. いま配信しているファイルを選ぶ

    制作フォルダの完成版ではなく、実際に公開先へ置いた対象を起点にします。

  2. 変換元と加工内容を辿る

    サイズ変更や動画圧縮など、公開用に加えた工程と、その前のファイルを確認します。

  3. 原本と判断を確認する

    素材の原本、実行記録、採用理由へ到達できるかを確かめます。途切れる箇所は未確認として残します。

来歴から分かることと、別に確かめること

来歴から分かることと、別に確かめること制作・編集の経緯表現や内容の妥当性
例どの原本から、どの版が作られたか。映っている出来事が実際に起きたか。
確認方法ファイルと記録の対応を辿る。一次情報や関係者の確認と照合する。
記録が不足した場合分からない工程を明示する。不足を理由に、真偽を自動で決めない。

公開する説明と、内部に残す記録を分ける

閲覧者にはAIを使ったことや、理解に必要な制作の背景を伝えます。一方で、参照写真、未公開資料、個人情報を含む指示まで一律に公開する必要はありません。

C2PAなどの来歴の仕組みも、記録と内容の事実性は区別します。導入する場合は、配信用の変換後も何を確認できるかを調べ、実装していない規格への対応を表示しないようにします。

記録を残す際の疑問

ファイル名が同じなら、同じ画像として扱えますか。

上書きで中身が変わることがあります。版の識別子やファイルの照合情報を使い、確認した中身と公開する中身を対応させます。

すべての工程を確認できない素材はどう記録しますか。

確認できた入手元や編集工程と、未確認の範囲を分けて残します。存在しない履歴を後から作って埋めないことが大切です。