作品だけでなく、判断に使う情報を揃える
- 入力素材
- 写真、文章、音声などの入手元と利用条件を記録します。提供を受けた素材も、使える目的や加工の範囲を確認します。
- 生成の条件
- 使ったサービス、モデルの版、指示、参照素材を追えるようにします。利用規約は確認した時点が分かる形で残します。
- 公開する内容
- 似ていると気になる表現や、既存の人物・作品を連想させる箇所を具体的に挙げます。
- 公開する用途
- 社内の試作、ウェブ公開、広告、再配布などを分けます。相談時には完成物と用途を一緒に伝えます。
試作の確認と、公開前の確認を分ける
| 試作の確認と、公開前の確認を分ける | 生成・編集の途中 | 公開する版が決まった後 |
|---|---|---|
| 対象 | 入力素材と作業の目的。 | 完成物そのものと公開用途。 |
| 残すもの | 参照元、指示、候補、編集した箇所。 | 採用した版、確認内容、許諾などの根拠。 |
| 変更が入ったら | 追加した素材の条件を調べる。 | 新しい表現や公開先について再確認する。 |
確認が必要な箇所を、見つけやすくする
- 表現の箇所を特定する
画像なら領域、音なら区間、文章なら該当部分を示し、曖昧な印象のまま相談しないようにします。
- 参照元と用途を整理する
気になる既存作品との関係、入力に使った素材、予定する公開方法を一緒に整理します。
- 判断と変更を結び付ける
修正、差替え、許諾の確認など、選んだ対応を採用版へ結び付けます。未解決の箇所は公開前に残さない運用を決めます。
チェックリストを、許諾の代わりにしない
文化庁のガイダンスは、生成AIの利用に伴うリスクを減らす取組みを整理しています。入力・生成・利用の事情は案件ごとに異なるため、項目を埋めたことだけで法的な結論を出しません。
確認が難しい場合は、素材と完成物、利用目的、確認した条件を揃えて権利者や専門家へ相談します。著作権以外の肖像や商標などの確認も、必要に応じて別に扱います。
制作前に揃えておきたい認識
サービスに商用利用可能とあれば、すべての確認は終わりますか。
サービスの利用条件に加えて、入力素材や完成物に関係する権利を確認します。条件の記載だけで個々の表現の判断を置き換えません。
AIを使った箇所は記録するべきですか。
後で制作過程を説明できるよう、生成した候補と編集した箇所を区別して残す方法が役立ちます。記録の公開範囲は、素材の条件や関係者の情報も踏まえて決めます。
