調べたい問いから観測対象を選ぶ

記録を増やす前に、「どの操作が遅いか」「どこまで処理が進んだか」「変更前と何が違うか」など、判断したい問いを決めます。対象となる操作、影響する利用者、見る期間をそろえると、必要な手掛かりを選べます。

正常に動いていると判断する条件も、利用目的に合わせて定めます。集計全体だけでなく、特定の操作や条件で困っていないかを確認できる単位が必要です。

役割の違う手掛かりを読み合わせる

役割の違う手掛かりを読み合わせる調べたいこと確認する条件
指標件数、所要時間、失敗の割合など、全体にどんな変化があるか。対象の操作、集計期間、数え方をそろえる。
ログある処理で何が起き、どの状態になったか。時刻、対象を追うための情報、記録する内容を決める。
処理のつながり複数の処理のうち、どこで待機や失敗が起きたか。関連する処理をたどれる情報と、記録の範囲をそろえる。

通知を受けた後の判断につなげる

影響
どの操作や利用者に影響する兆候か、確認する画面や記録を示す。
担当と行動
誰が受け取り、最初に何を確認し、どの条件で引き継ぐかを決める。
記録する範囲
調査に必要な情報を選び、個人情報や機密情報を必要以上に残さない条件を定める。
振り返り
気づけなかった事象や、判断に使えなかった通知を、観測項目の見直しにつなげる。

不調の例を使って追跡する

  1. 利用者の症状を一つ決める

    特定の操作だけ遅い、結果が返らないなど、確認する場面を決めます。

  2. 手掛かりを順にたどる

    傾向の変化から個別の記録、関連する処理へ進み、同じ時間帯・対象を見ているかを確かめます。

  3. 対処後の状態を比べる

    対処前後の条件をそろえて症状を見直し、改善した点と未確認の範囲を分けて記録します。

重要な操作を一つ選び、説明できるか試す

まずは、止まると利用者が困る操作を一つ選びます。現在の確認方法、最近困った症状、追跡に使える記録をそろえ、どこまで説明できて、どこから分からないかを確認します。

複数の工程を通る処理では、工程名や状態の付け方をオーケストレーションの設計と合わせると、待っている場所を説明しやすくなります。