戻す時点と、再開する条件を先に定める
- 戻せる時点
- 障害直前までのどの情報が必要か、失われると困る変更は何かを業務の例で整理します。
- 再開までの目標
- どの機能から戻すか、待てる時間、担当者がそろわない場合の手順を決めます。ここで決める目標は達成済みの性能を示しません。
- 検証する範囲
- データの存在だけでなく、検索、更新、権限、接続先を含め、業務を再開してよい条件を具体化します。
保存方法ごとに、戻せる範囲を確認する
| 保存方法ごとに、戻せる範囲を確認する | ファイルの過去版 | バックアップからの復元 | 業務の再開手順 |
|---|---|---|---|
| 確認する対象 | 上書きや削除前のファイル | 選択した時点の保存データ | アプリ、接続先、利用者の操作 |
| 先に決めること | 版を残す期間と削除条件 | 保存対象、保持、復元先の条件 | 確認順序、担当、切り替え判断 |
| 不足しやすい点 | 関連ファイルや設定との整合 | 復元後の権限や設定の確認 | 復旧中に発生した変更の扱い |
復元、確認、後片付けまでを試す
- 検証用の復元先へ戻す
本番に影響しない範囲と接続先を定めて復元します。必要な権限と検証にかかる費用も事前に確認します。
- 必要なデータと操作を照合する
代表的な記録、関連付け、読み書き、アクセス権を確認します。バックアップ処理の成功表示だけで再開を判断しないようにします。
- 結果を残し、不要な復元先を整理する
復元にかかった実測と確認結果を保存します。証拠や必要なデータを残したうえで、検証用資源の終了・削除を手順に従って行う計画を立てます。
復旧中に増えた変更を、置き去りにしない
過去の時点へ戻すと、その後の入力や更新との間に差分が生じる場合があります。問い合わせ、申請、制作物など、戻したデータの外側に残る変更をどう照合するかを決めます。
利用者へ再開を伝える前に、使用する版、操作確認、未復旧の範囲を記録します。自動的な復元処理と、人が業務上の再開を判断する手順を分けておくと、何を確認したかを説明できます。
バックアップの成功をどう受け止めるか
保存に成功していれば、復元テストは省けますか。
復元先の権限やアプリの接続など、保存時には分からない問題があります。必要な操作まで確かめることで、手順と目標の妥当性を見直せます。
ファイルの版管理だけで十分ですか。
守りたい対象によります。ファイルと一緒に必要な設定、データベース、接続先、業務手順を挙げ、版管理で戻せる範囲と別の備えが必要な範囲を区別します。
