役職名より、関係する場面を探す

ここでは対話の準備と記録の方法を扱います。会社の対話制度、参加者、意見募集や実施結果を案内するものではありません。

制作物を読む、修正を依頼する、日々の運用を続けるなど、対象との接点を書き出します。普段声を聞く人だけでなく、影響を受けるのにまだ話を聞けていない場面がないかも確かめます。

経験を聞く問いと、選択を聞く問い

経験を聞く問いと、選択を聞く問い問いの例残しておきたい条件
経験どの場面で、何をしようとして困りましたか。具体的な場面、使い方、そのときの条件。
大切なことその場面で保ちたいことは何ですか。そう考える理由、他の条件と両立しにくい点。
選択肢この案では、何が良くなり、何が難しくなりそうですか。実際の経験に基づく点と、これから確かめる予想。
不足する視点まだ聞けていない使い方や関係者はありますか。追加確認したい場面と、その理由。

対話から判断へつなぐ

発言と自分のまとめを区別して残します。

  1. 目的と扱いを伝える

    何を考えるために聞くのか、メモをどう扱う予定かを事前に説明し、必要な範囲を確認します。答えを誘導する説明になっていないか見直してください。

  2. 具体的な場面を聞く

    賛否だけで終えず、どの経験や条件からそう考えたかを聞きます。推測で相手の意図を補わず、分からない点は確かめます。

  3. 違いと次の確認をまとめる

    共通する点、条件によって異なる点、まだ聞けていない範囲を分けます。判断へ反映したことと、保留したことを理由とともに残します。

一つの声を、全体の合意に広げない

同じ立場でも使い方や重視する条件が違うことがあります。聞けた人数や場面の範囲を記し、沈黙や未回答を賛成と解釈しないようにします。意見が割れた点は、どの条件なら受け入れられるかを次の問いにできます。

意見を集めるとき

人数が少ないと、意見は使えませんか。

具体的な場面を知る材料として使えます。ただし、その声がどの範囲を表しているかは別の確認です。聞けた条件を記し、ほかの場面へ一般化しないようにします。

相反する要望はどちらかにまとめるべきですか。

まず理由と利用条件を分けて記録します。同じ条件で両立しないのか、使う場面が違うのかを確かめると、案を分ける余地や次に試すことが見えてきます。