課題を具体的な場面に分ける

ここで扱うのは課題候補の整理方法です。会社が選定した重要課題の一覧や評価結果は示していません。

「環境への配慮」のような広い言葉から、対象となる作業、使う資源、関係する人を取り出します。複数の問題が含まれるときは、一つずつ比較できる大きさに分けてください。

同じ欄で課題候補を比べる

同じ欄で課題候補を比べる書き留める材料早合点を避ける確認
影響を受ける対象どの人、作業、場所、資源に関係するか。声を聞けていない対象や、範囲の外へ移る負担はないか。
影響の内容起きていること、起こり得ること、続く期間。実際の記録と想定が混ざっていないか。
根拠と不確かさ資料の出所、確認時点、不足する情報。資料が多いことだけを、影響が大きい根拠にしていないか。
対応の余地自分たちで変えられる部分、他者との調整が必要な部分。変えやすさだけで重要な課題を後回しにしていないか。

先に確かめる課題を選ぶ

対応の優先順位と、調査の優先順位を分けます。

  1. 候補の範囲をそろえる

    一つの工程と事業全体など、範囲が違う候補はその違いを明記します。比較欄を埋められない箇所は空白を隠さず残します。

  2. 違いが判断に響く箇所を探す

    判断を左右しそうな情報不足を選び、何が分かれば次へ進めるかを書きます。根拠の薄さを、そのまま重要性の低さに置き換えません。

  3. 選んだ理由を残す

    先に扱う候補、保留する候補、見直す条件を記します。点数を付ける場合も、尺度の意味と根拠を併記してください。

見送った候補に、戻る条件を付ける

新しい記録が得られたとき、対象範囲が変わったとき、別の人の困りごとが分かったときなど、再確認するきっかけを残します。いったん選ばなかった課題を「問題なし」と書き換えないようにしてください。

優先順位に迷ったら

数字にできない課題は比較できませんか。

影響を受ける対象、具体的な場面、確認できた記録を文章で並べられます。無理に点数へ変えず、判断に使った理由を残してください。

意見が割れた場合は、平均を取ればよいですか。

まず評価の対象や期間、重視した条件の違いを確かめます。条件が異なる意見を平均しても、違いの理由は見えなくなるため、別の見方として残して比較します。