場面ごとに、何を聴いてほしいか
- 声を伝える場面
- 内容を追えることを中心に、音楽や周囲の音との重なりを見ます。
- 音楽を聴かせる場面
- 曲の流れと余韻を保ち、編集による切れ目や効果音の入り方を確かめます。
- 動きを感じる場面
- 足音や物の音が、画面のどの動きを支えるかを決めます。音を足すこと自体を目的にしません。
同じ場面を聴き、画面と合わせる
- 困っている場所を共有する
聞き取りにくい声、気になる音、音量が急に変わる箇所を、映像の版と時点で揃えます。
- 音の重なりを比べる
短い同一区間で調整案を聴きます。単に大きい音を良い案とせず、声や主役の音がどう聞こえるかを比較します。
- 前後を含めて再生する
映像と音のタイミング、切れ目、余韻を確認します。日本アニメ風のバンドMVでは、採用する曲の版と同期を合わせたい箇所を共有し、演奏動作をどこまで合わせるかも別に決めます。
調整できることと、素材から見直すこと
| 調整できることと、素材から見直すこと | 仕上げで見ること | 別に確認すること |
|---|---|---|
| 声や環境音 | 不要な音を抑えたときに、必要な声や響きまで失われないか。 | 元の録音状態。欠けた言葉を推測で復元済みとはせず、再録や字幕で補う必要も相談します。 |
| 音楽や効果音 | 声との重なり、入り方、消え方、場面に合う距離感。 | 使用できる音源と利用範囲。音楽を作る工程や使用の確認は、音を混ぜる作業とは分けます。 |
| 映像との同期 | 音が入る時点と、画面の出来事の関係。 | 映像編集の変更箇所と求める精度。動く楽器の細部まで一致するかは、実映像で別に確認します。 |
音の調整を始める前に
- 映像の基準
- 音を合わせる映像と版、開始位置、これから編集が変わる範囲。
- 分けて渡せる音
- 声、音楽、効果音を別々に持っているか、まとめた音だけかを伝えます。元データが分かれている範囲で調整方法を検討します。
- 聴く環境と納品先
- 主に使う端末や会場、音声チャンネルや音量の指定がある場合はその資料。確認済みの条件と未確認の条件を分けます。
元の音に不安があるとき
雑音だけを、完全に取り除けますか。
必要な声や音と重なっている場合、雑音を抑えると元の響きにも影響します。短い区間で変化を聴き、調整する範囲と、再録など別の方法を選ぶ範囲を決めます。
曲の完成版が、あとから変わっても大丈夫ですか。
曲の長さや構成が変わると、カットや動作との同期を見直す場合があります。確定する時期と差し替える範囲を共有し、新しい版で再確認する箇所を整理します。
