その場所で、何に気づいてほしいか
空間の広がりを理解する、順序をたどって学ぶ、作品を特定の視点で鑑賞するなど、体験の目的を決めます。細かい情報を読むことが中心なら、通常の画面や資料で伝える方法も一緒に比較します。
バンドの舞台を仮想空間へ展開する場合、視聴位置や操作を選べることにどんな価値があるかを整理します。MVを見ることと、VR空間を体験することでは、素材の作り方、音の扱い、確認する環境が異なります。
どのように見るか、どう移動するか
| どのように見るか、どう移動するか | 体験の考え方 | 確かめる条件 |
|---|---|---|
| 決まった位置から見る | 一つの場所を起点に、周囲を見渡して理解する。 | 最初に目が向く方向、見落としやすい情報、説明を読み直す方法。 |
| 移動先を選ぶ | 行きたい場所を選び、場所ごとの内容を見る。 | 移動できる場所の示し方、移動後の向き、前の場所へ戻る方法。 |
| 連続して移動する | 進む操作と視点を使い、空間をたどる。 | 入力と視点変化の対応、迷わない案内、止める操作、体験者の負担を確認する範囲。 |
着ける前から、終えるまで試す
- 体験前に目的と操作を伝える
利用する場所と機器を決め、見る内容、基本操作、案内担当を共有します。着座か立位か、手元の操作や周囲の空間など、想定する条件を揃えます。
- 代表的な場面を体験する
見る方向、選択、移動、説明の出方を試します。案内だけで次の行動を見つけられるかを確認し、意図した視点以外から見た場合も検討します。
- 止めて、元の状態へ戻る
途中で止める、説明をやり直す、終了して案内を受けるまでを試します。体験できない場合に同じ内容を見られる画面や資料も用意する範囲を決めます。
体験と運用を、別々に引き継ぐ
- 制作する範囲
- 空間、操作、説明、音の役割を分け、使用する素材と版を決めます。完成動画だけを渡す場合と、動作する体験を渡す場合の違いを明確にします。
- 確認する機器と環境
- 利用する機器、入力方法、配布先、会場の条件を共有します。実際に確認した組み合わせと未確認の条件を記録し、機器名だけで動作を保証しません。
- 案内と更新
- 開始前の説明、途中の問い合わせ、終了後の対応を誰が行うか決めます。内容の更新や機器変更があれば、どの体験手順を再確認するかを残します。
体験する環境から相談する
ヘッドセットで見るVRと、画面で見る3Dは同じですか。
同じ空間素材を使う場合でも、見える範囲や入力方法、案内の置き方が異なります。体験する形式ごとに必要な操作と確認条件を決め、同じ完成物として扱わないようにします。
機器や会場がまだ決まっていません。
利用者、体験の目的、着座や立位の想定、案内する人の有無を共有してください。先に代表場面と必要な操作を整理し、試す環境と制作範囲を相談します。
