最終的な画から、撮るものと作るものを分ける
実際に撮る人物や小道具、CGで作る背景や演出、撮影時に確認したい見え方を一枚の構想へまとめます。背景を後から合わせるのか、撮影中にも確認するのか、事前の画づくりにCGを使うのかを分けて考えます。
日本アニメ風のバンドMVでも、実演の撮影、動きの参考収録、すべてCGで作る場面では必要な準備が異なります。実写を組み合わせない企画まで撮影設備を前提にせず、狙う表現に必要な工程を選びます。
相談の起点にする、ショットの条件
- カメラと被写体
- 画角、カメラを動かす範囲、被写体の位置と動きを共有します。実物とCGが前後に重なる箇所、床との接触、画面端へ出入りする部分を確認対象にします。
- 背景と光
- 背景の形、光の方向、色の基準、影や反射をどこで作るかを整理します。撮影場所と機材が決まった段階で、実際に試せる条件を揃えます。
- 音と時間の基準
- 演技や演奏を音に合わせる場合は、使う音源と版、合わせる箇所、収録時の基準を共有します。別収録の音と画を合わせる作業も含めて担当を決めます。
どの段階でCGを使うかを選ぶ
| どの段階でCGを使うかを選ぶ | 目的 | 決める分担 |
|---|---|---|
| 撮影前に画を組む | 簡潔なCGで構図や移動を試し、撮影する範囲を決める。 | 仮の画と確定素材の区別、確認するショット、撮影へ渡す資料。 |
| 撮影時に組み合わせを確認する | 撮影画とCGの関係をその場で確認する方式を検討する。 | 確認用の画と最終画の違い、入力と表示のつなぎ方、記録する素材と条件。 |
| 背景を表示して撮る | 表示した背景を含めてカメラで撮る方式を検討する。 | 表示面と撮影範囲、被写体への光、カメラの動きに応じた見え方、後処理に残す部分。 |
短い一場面で、つながりを確かめる
- 基準の画と役割を決める
代表的なショットを選び、カメラ、被写体、CG背景、音の版を揃えます。撮影中に判断する人と、後工程で確認する人を決めます。
- 動かす範囲を限定して試す
カメラや被写体を想定の範囲で動かし、構図、前後関係、床との接触、光のつながりを確認します。試した環境と、まだ試していない動きを分けて記録します。
- 素材と記録を後工程へ渡す
採用するテイク、CGの版、撮影条件、音の基準と残る修正点を揃えます。確認用の映像を完成映像と混同せず、合成や編集で使う原素材と対応を残します。
設備を決める前に相談する
大きな背景表示設備が必須ですか。
撮影前の構図検討や、撮影画とCGを別素材で確認する進め方も含めて検討します。必要なショット、場所、制作体制から方式を選び、設備や対応条件は具体の計画で確認します。
完成したCG背景があれば、すぐ撮れますか。
画角、カメラの動き、光、表示や合成の方式に合う素材かを確認します。使用するデータの版、編集できる範囲、撮影側との受渡し条件を共有し、代表ショットの試行から準備を進めます。
