その場所に情報があると、何が変わるか

実物のそばで説明を見たい、立体の位置関係を共有したい、手順を対象と対応させたい。空間へ情報を置くことで省ける行き来や、理解しやすくなる関係を言葉にします。配置の見栄えより、利用者が次に何を判断するかを先に決めます。

同じ情報を通常の画面や紙で読む方が使いやすい場面もあります。利用する人の姿勢、両手を使う作業、周囲との会話を含め、空間の表示が必要な部分から試します。

何を基準に、情報を置くか

対象との関係
実物に対応する説明か、机や床に置く独立した内容かを決めます。対象が動く、隠れる、見つからない場合に、表示を保つか止めるかも整理します。
見る人との関係
一人で使うか、複数人で同じものを見るかを共有します。それぞれに見える内容、向き、選択状態を揃える必要があるかを確認します。
場所の使い方
利用場所の広さ、明るさ、通行や作業の範囲を共有します。表示を確かめる間に、周囲の物や他の利用者を見失わない使い方を検討します。

操作方法を、姿勢と目的に合わせる

操作方法を、姿勢と目的に合わせる選ぶときの観点試作で確かめること
手元の端末を使う画面を持ち、必要な内容をその場で選ぶ。持つ姿勢、片手と両手の使い分け、画面と実物を見比べる負担。
手元の入力機器を使う対象を見る方向と、選択する操作を分ける。選択中の対象、決定と取り消し、入力機器を持ち替えたときの状態。
視線や手の動きを使う利用機器の機能に応じ、見る・選ぶ・決める動きを組み合わせる。見るだけで決定しない区別、誤選択からの復帰、別の入力方法を用意する範囲。

置いた後に、離れて戻って確かめる

  1. 基準と最初の状態を揃える

    対象、利用場所、機器と入力方法を決めます。どの位置に何を表示し、何を選択できるかを、最初の状態として記録します。

  2. 見る位置と選択を変える

    想定する範囲で見る位置を変え、表示と対象の関係、選択後の変化を確認します。共有する体験なら、別の利用者から見える内容も確かめます。

  3. 中断して、表示を戻す

    対象が見えなくなった場合や、体験を一度止めた場合の案内を試します。再開時に基準を取り直す操作と、戻れないときの終了方法を確認します。

用途が決まりきる前の相談

ARやVRとは別の仕組みが必要ですか。

呼び名から機器や方式を決めず、現実の対象を見ながら使うのか、仮想空間を中心に使うのか、どの入力が必要かを整理します。目的と環境が重なる部分は共通にし、確認条件が異なる部分を分けて試します。

今ある3Dデータを使えますか。

形状や素材を使える範囲、元データの版、配置したい大きさと対象を共有してください。MV用の舞台データを検討材料にする場合も、空間で選択・共有するための構造や確認項目は別に決めます。