まず、一件の仕事を最初から追う

  1. 依頼と材料を集める

    仕事が始まるきっかけ、入力される情報、参照する資料を整理します。口頭で補っていることや、担当者だけが知っている判断も確認します。

  2. 人の判断と受渡しを見つける

    誰が何を確認して次の人へ渡すのかを追います。待ち時間、差し戻し、転記などが発生する場面を、実際の例と結び付けます。

  3. 結果の使われ方まで確かめる

    返答や出力が、その後どの判断や作業に使われるかを確認します。画面に結果が出ることと、次の仕事に使えることを分けて考えます。

入力・結果・例外に、境界を置く

対象と対象外
利用する人、対象業務、扱う情報を定めます。今回は自動化しない判断や、別の仕組みに任せる処理を明記します。
入力の条件
必須の情報、形式、出所、利用できる範囲を整理します。情報不足や読めない内容が来たとき、聞き直すのか、人へ渡すのかを決めます。
必要な結果
結果を使う人、必要な項目、根拠との対応、確認してから使う範囲を整理します。出力の形だけでなく、何が欠けると使えないかも共有します。
権限と連携
誰が情報を見て変更できるか、既存システムへ何を渡すかを確認します。保存や削除、外部への送信に関する条件は、情報の管理担当者と揃えます。

同じ例を見て、受け入れる条件を決める

同じ例を見て、受け入れる条件を決める用意する例合意する扱い
通常どおり進む必要な情報が揃い、判断が明確な代表例。必要な項目と根拠が揃い、次の作業へ渡せるかを確認する。
情報が足りない日付や対象、必要な資料が欠けた例。勝手に埋めずに、何を聞き直すか、どの段階で止めるかを決める。
答えを決められない資料同士が食い違う、条件が複数に当てはまる例。不確かな部分を示し、人へ渡すために必要な情報を残す。
扱う範囲を外れる別業務の依頼や、利用範囲に含まれない情報の例。対象外であることの伝え方と、案内する先を決める。

決まったことと、まだ確かめることを分ける

要件をまとめる段階で、すべての疑問が解けるとは限りません。資料から確認できた条件、関係者の合意、試作で確かめる仮説を区別し、未決事項には確認する人と必要な材料を付けます。

新しい例が見つかったときは、対象範囲や受け入れ条件を更新します。変更前後の違いを残すことで、仕様が変わったのか、実装が合っていないのかを話し合える状態にします。

現場の資料を持ち寄るときの相談

業務が担当者ごとに違っていても始められますか。

共通の流れと、担当者や案件による違いを分けて整理します。最初から一つの手順へまとめず、どの違いを残す必要があるかを関係者と確認します。

実データをすぐ共有する必要がありますか。

最初は項目の構成や、扱える範囲の架空例から説明できます。実データが必要になる段階では、共有先、目的、必要な項目、利用条件を確認してから準備します。