属性だけで、使い方を決め付けない

同じ人でも、端末、周囲の明るさや音、慣れ、体調などによって使いやすさが変わります。誰が使うかに加え、何をしたいときに、どのような環境で困るかを整理します。

担当者の推測を、利用者が話した内容や実際に観察した操作と混ぜないようにします。一人の意見を全員の要望として扱わず、確かめられた範囲を残します。

聞く、試す、見直すを具体的な操作で進める

  1. 対象とする場面を決める

    情報を探す、申し込む、問い合わせるなど、利用者が達成したいことを一つずつ整理します。

  2. 利用者の経験を聞く

    参加する人が使いやすい方法で説明や対話を行い、困った場面、工夫している方法、判断の理由を聞きます。

  3. 案を作って試す

    文章、操作、情報の順序を変えた案を用意し、想定する利用環境で必要な操作を試します。

  4. 分かったことを改善へ戻す

    進めた点と止まった点、参加者の意見、未確認の条件を分けて記録し、次に直す範囲を決めます。

一つの操作に、選べる方法を考える

一つの操作に、選べる方法を考える確認する場面設計で検討すること
情報を探す見出しを追う、読み上げる、画面を拡大する。情報の構造、意味のある名称、文字が増えても読める配置。
入力するキーボードだけで進む、途中で入力を直す。操作順序、焦点の見え方、入力内容を失わない訂正。
映像を見る音を出せない、画面を十分に見られない。字幕、必要な音声解説、停止や再開の選びやすさ。
判断に迷う説明を読み直す、人に尋ねる。条件の探しやすさ、戻る方法、問い合わせへの導線。

参加しやすい確認の場を用意する

目的と使う情報
何を確認し、発言や操作の記録をどう利用するかを説明します。
参加方法
利用する機器や支援、対話する手段、休憩、所要時間を相談します。
無理のない課題
必要な操作を具体的に伝え、困った理由を本人の能力の問題に置き換えないようにします。
共有する範囲
個人が特定される内容の扱いと、改善の担当へ渡す記録の範囲を整理します。

基準の確認と、利用者の確認を結び付ける

設計や実装の基準で確認する項目と、利用者が目的を達成できるかを試す項目を揃えます。利用者との確認だけで、すべての技術的な課題が分かるわけではありません。

見つかった問題、修正した案、再確認した結果を対応させます。基準への適合や全員の使いやすさを、限られた確認の結果だけで言い切らないようにします。

設計の見直しでよくある相談

完成する前でも始められますか。

紙の案や簡単な試作でも、情報の順序や言葉、操作の流れを確かめられます。実装後に確かめる必要がある項目は分けて残します。

何人に確認すれば十分ですか。

一律の人数で全体を保証することはできません。対象とする場面や利用方法、確認したい課題から参加者と範囲を考え、分からない条件を残します。

まず何を共有すればよいですか。

現在の画面や資料、利用する人、困っている場面、変更できる範囲を共有してください。確認する課題と、試せる案から進め方を相談できます。