先に読む問いを決める
ここではホワイトペーパーなどの解説資料を読む方法を扱います。特定の刊行物、調査結果、掲載予定や配布ファイルを案内するページではありません。
題名と要旨から、何を説明しようとしている資料かを確かめます。「この方法が自分の場面に合う理由を知りたい」など、読む側の問いも一文にしておくと、途中の説明を整理しやすくなります。
文章の役割を読み分ける
| 文章の役割を読み分ける | 見つける箇所 | メモに残すこと |
|---|---|---|
| 主張 | 筆者が伝えたい結論や提案。 | 自分の言葉で一文にした要点と、元の記載箇所。 |
| 根拠 | 観察、資料、比較、試験などの説明。 | 出所、対象、確認した時点、どこまで直接確かめたか。 |
| 前提 | 対象者、利用場面、環境などの条件。 | 自分の場面と同じ点、異なる点、分からない点。 |
| 残る問い | 対象外、限界、追加確認が必要なこと。 | そのまま判断に使えない部分と次に調べること。 |
短くまとめても条件を落とさない
結論だけでなく、結論を支える範囲も一緒に残します。
- 要点と出所を対にする
資料名、参照箇所、記載の日付や版を控え、要点を短く書きます。日付や版が見つからないときは、分からないことも残します。
- 根拠の種類を添える
実測なのか、事例の説明なのか、考え方の提案なのかを確かめます。図や数値があることだけで確実性を判断しないようにします。
- 自分への当てはめを分ける
資料に書かれた内容と、自分が考えた利用方法を別に記します。共有する相手が、その区別をたどれるようにしてください。
食い違う資料は、まず比較条件をそろえる
同じ言葉を使っていても、対象や期間、比較している方法が違うことがあります。どちらが正しいかをすぐ決める前に、条件の違いを並べてください。
条件をそろえても説明が食い違う場合は、未解決の点として残します。一方の説明だけを抜き出して、判断が済んだようにまとめないようにします。
解説資料を共有するとき
専門用語が多く、最後まで読めません。
自分の問いに関係する見出しから読み、分からない語を前後の文と一緒に控えます。定義を確認して戻り、理解できた範囲と未確認の部分を分けてください。
要約だけを読んで判断できますか。
要約は全体をつかむ入口になります。判断を左右する主張については、根拠や対象外の条件が書かれた箇所まで確認してください。
