見る人の疑問を、説明の出発点にする
説明する項目の一覧を、そのまま動画の順序にするとは限りません。視聴者が何を知りたくて見るのか、どの言葉や操作で止まりそうかを先に整理します。
仕組みの全体を理解するための動画か、特定の手順をたどるための動画かで、必要な細かさが変わります。内容を確認できる原資料と担当を揃え、未確定の部分を確定した説明へ置き換えないようにします。
図、言葉、動きに役割を分ける
| 図、言葉、動きに役割を分ける | 向いている説明 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 全体図 | 登場するものと関係、手順の中での位置を示す。 | 細部を詰め込みすぎず、用語を本文や説明と揃える。 |
| 段階ごとの図 | 一つずつ進む操作、条件による分岐を示す。 | 何が変わり、何が残るかを区別する。例外は省略したままにしない。 |
| 短い言葉 | 要点、名称、注意する条件を画面に残す。 | 読む量と表示時間、映像で見る箇所が競合しないか。 |
| 動きのある説明 | 移動や順序、状態の変化を見せる。 | 演出の動きと、実際の仕組みを表す動きを混同しない。 |
一つの変化を示してから、全体へ戻る
- 説明前の状態を置く
対象と現在の状態が分かる図を見せます。視聴者がどこを見るかを決められるよう、必要な名称を添えます。
- 変わる箇所を順に示す
一度に変える箇所を絞り、説明と図の変化を対応させます。順序や待ち時間に意味がある場合は、見た目の都合だけで省略しないようにします。
- 結果と次の手順を確認する
変化した状態を示し、元の全体図のどこまで進んだかを確認します。次に行うことや、異なる結果になった場合の参照先を整理します。

原資料と絵コンテを照合する
- 説明の根拠
- 手順書、仕様、図、監修用の資料など、説明の基準にする版を揃えます。正確な状態を確認できない部分は、制作前の確認事項として残します。
- 省略する部分
- 対象外の条件、例外、別の手順へ移る箇所を明示します。簡略化した図を実物の構造そのものと誤認しない見せ方を考えます。
- 字幕と音声
- 音を聞けない状況で分かる内容と、音声で補う内容を分けます。視覚だけで示す重要な変化を、言葉でもどう伝えるか確認します。
- 更新する単位
- 説明の一部が変わったとき、図、原稿、字幕、音声のどれが影響を受けるかを対応させます。
説明する内容が多いときは
一つの動画へ全部入れるべきですか。
全体を知りたい人と、特定の手順を確認したい人で目的が異なる場合は、章や別の動画に分ける案を考えます。見たい箇所へ戻る方法も含めて相談します。
専門用語を使ってもよいですか。
見る人に必要な用語は残し、最初に説明する言葉と既知の言葉を分けます。言い換えによって意味が変わらないかは原資料と確認します。
実際の画面を見せられません。
図や架空の画面で説明できる範囲を整理します。実画面の操作案内と誤認させない説明を添え、置き換えられない手順や確認点を残します。
