## はじめに
2025年1月、私たちは株式会社ベイスガイアを設立しました。AI技術とクリエイティブの融合を掲げ、新しいデジタル体験の創造を目指す私たちの旅は、まだ始まったばかりです。この記事では、創業に至るまでの経緯と、これまでの歩みを振り返ります。
## 創業の決意
### きっかけ
AI技術の急速な進化を目の当たりにし、これまでの常識が大きく変わる時代が来ることを確信しました。特に2023年のChatGPT登場以降、ビジネスの在り方そのものが変革期を迎えています。
この変化の波を、単に受け入れるだけでなく、自らが主体的に形作っていきたい。そんな思いが、創業への第一歩となりました。
### ビジョンの形成
私たちが目指すのは、AIの力を最大限に活用しながら、人間の創造性を拡張する企業です。技術は手段であり、最終的な目的は「人々の生活をより豊かにすること」。このビジョンが、すべての意思決定の基準となっています。
## 最初の100日間
### チーム作り
創業当初は代表1名からのスタートでしたが、ビジョンに共感してくれる仲間が徐々に集まり始めました。技術者、デザイナー、ビジネス開発者など、多様な背景を持つメンバーが参画し、チームとしての形が整ってきています。
### 製品開発
最初のプロダクトとして、AI対話システムの開発に着手しました。単なるチャットボットではなく、企業の経営陣の思考や価値観を学習し、その人らしい対話を実現するシステムです。
開発過程では多くの技術的課題に直面しましたが、Amazon Bedrockを活用することで、高品質な対話体験の実現に成功しました。
### 顧客との出会い
創業間もない私たちにとって、最初の顧客との出会いは特別なものでした。私たちのビジョンに共感し、一緒に新しい価値を創造していこうという企業様との協業が始まりました。
## 直面した課題と学び
### 技術的な挑戦
- **スケーラビリティ**: 小規模から始めたシステムを、どのようにスケールさせるか
- **品質保証**: AI生成コンテンツの品質をどう担保するか
- **セキュリティ**: 顧客データをどう保護するか
これらの課題に対し、クラウドネイティブなアーキテクチャの採用と、厳格な品質管理プロセスの確立により対応しています。
### ビジネス面での学び
スタートアップとして最も重要なのは、「顧客の声を聞くこと」だと改めて実感しました。当初想定していた機能よりも、顧客が本当に求めているものは異なることが多く、柔軟な軌道修正が必要でした。
## これからの展望
### 短期目標(2025年内)
1. **プロダクトの拡充**: 現在のAI対話システムをベースに、より多様なユースケースに対応
2. **チームの拡大**: エンジニア、デザイナーを中心に採用を強化
3. **顧客基盤の確立**: 10社以上の企業様との協業を目指す
### 中長期ビジョン
私たちは、日本発のAI企業として、グローバルに価値を提供していきたいと考えています。技術力だけでなく、日本ならではの「おもてなし」の精神を込めた製品・サービスで、世界に挑戦していきます。
## 起業家へのメッセージ
起業は決して簡単な道ではありません。不確実性との戦い、資金繰りの苦労、技術的な壁など、日々新たな課題が現れます。
しかし、自分たちの手で未来を創造できる喜び、顧客の課題を解決できた時の達成感、チームメンバーと共に成長していく充実感は、何物にも代えがたいものです。
もし起業を考えている方がいれば、ぜひ一歩を踏み出してみてください。失敗を恐れず、学び続ける姿勢があれば、必ず道は開けます。
## おわりに
株式会社ベイスガイアの旅は始まったばかりです。これからも多くの挑戦が待っているでしょう。しかし、私たちは確信しています。AIとクリエイティブの力で、より良い未来を創造できることを。
この旅路を共に歩んでくださる皆様に、心から感謝申し上げます。
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*この記事は、株式会社ベイスガイア代表取締役の創業体験をもとに執筆されました。*
スタートアップの旅路
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